No.00029
ようやく会えたね
あいるひな
長い長い冬を越え、ようやく春が訪れた。
若葉の隙間からこぼれる柔らかな光は、生まれたての命のようにそっと私を包み込み、「よく頑張ったね」と優しく語りかけてくれる。
森に響かせたディジュリドゥの深い音色に、木々は歌うように揺れ、カリンバの澄んだ響きが風とともに葉を踊らせる。
その瞬間、森が微笑みながら囁いた。
「ようやく会えたね。」
私は静かに微笑み返す。
自然の中では、飾る必要も、強くある必要もない。 ただ、そのままの自分でいられる。
どんな日も、どんな私も、森は何も求めず受け入れ、無条件の愛で包み込んでくれる。
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